歯周病は、歯の病気ではありません。むし歯とはまったく無関係な、歯ぐきの病気です。多くの場合、歯肉と歯の隙間にたまったプラーク(歯垢)が原因で炎症が起こり、歯肉が破壊されてしまうものです。以前は歯槽膿漏といわれていました。
歯周病には歯肉に炎症が起こる歯肉炎と、炎症が歯根膜や歯槽骨まで及ぶ歯周炎があります。
症状は、歯肉が腫れて出血したり、膿が出て臭いがしたり、歯と歯肉の隙間(歯周ポケット)が深く広がってきます。ひどくなると、歯を支えている歯槽骨が溶けて、歯がグラグラになり、最後には抜け落ちてしまいます。
歯周病は進行の度合いにより、4段階に分けられます。
多くの場合、自覚症状を感じるのは、骨が溶けるなどの後戻りできない状態まで進行した時です。
重度に進行してしまう前に、まずは適切な歯周病検査を受け、現状を把握しましょう。
そして、進行の程度に合わせた適切な治療を受け、その後は再発を防ぎましょう。歯周病は「動く病気」と言われることもある、再発しやすい病気です。
毎日のケアとメインテナンスによって未然に防ぐことが、歯周病予防への一番の近道です。